本日はアート・ペッパー『ミーツ・ザ・リズム・セクション』/1957年1月録音。
アン・バートンを聴いた後、しばらくは何も聴きたくない気分だったので、前回は赤木圭一郎の映画になった次第。
『霧笛・・』は1960年7月公開。
この時代の日活は石原(裕次郎)組、小林(旭)組、赤木組がそれぞれ月に一本公開。わずか一ヶ月で撮っていたことになるが、どの作品もしっかり作られており、高度成長期の真っ只中で活動屋のエネルギーを感じますね。
東京が焼け野原になった敗戦から15年。朝鮮特需もあったお陰で、銀座のネオン街も復興して「もはや戦後ではない」と東京オリンピックに向けて突き進んでいる時代。
一方戦勝国アメリカではイーストコーストが不景気となりジャズメンもウェストコーストに移るなど変革期が訪れる。
このアルバムは白人中心のウェスト・コースト・ジャズのアルバム。
明るく軽快な音楽は聴きやすく楽しい。眉間にシワをよせて聴く場面はありません。
サックスも感情の発露の如く吹きまくるシーンもなく軽やかな演奏。メンバーのなかで好みのミュージシャンはドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズ。
いかにも太鼓叩きという感じがしていいです。
他のアルバムで聴いていましたが、こんなところにも出てたのですなぁ。アート・ペッパーしか眼中になかったとは云え失礼しました。

2023年6月7日(水)